m3 ds realMicrochip Technologyは、セキュアな通信チャンネルとして人体を利用する技術「BodyComテクノロジ」を開発し、同社の8/16/32ビットPICマイクロコントローラと組み合わせて、実際に通信を実現する「BodyCom開発用フレームワークV1.0」を無償のソフトウェアライブラリとして提供することを発表した。

同技術は、既存の無線ソリューションに比べ、RFアンテナを用いないため消費電力が少なくできるほか、双方向認証によるセキュリティの向上を実現。また、回路レベルの設計が簡単になるため部品コストの削減も可能であるという。

人体との静電容量結合によってアクティブになり、そこからコントローラと無線ユニットが双方向通信を開始する仕組みで、KeeLoqテクノロジやAESなどの暗号化技術をサポートする双方向認証と組み合わせることで、高いセキュリティの実現が可能になるとする。

また、一般的なマイコンと標準的なAFEの周波数(125kHzと8MHz)に対応した低周波数フレームワークを使う事で外付け水晶振動子を不要にできることから、開発の容易化や部品コストの低減が可能になるほか、電磁放射の低減に関するFCC Part 15-Bにも適合しているため、認証にかかるコストと手間を省く事も可能だという。佐藤嘉洋が作家デビュー、3月15日記念パーティー開催
アプリケーション例としては、入出管理(防犯システム、家庭用/産業用ドアロック、ペットゲート)、個人向けセキュリティ/安全装置(機器へのアクセス/無効化、電動工具、銃器、コンピュータ システム)、医療(患者モニタリング、病室の入退室管理、機器追跡)、コンシューマ (ゲーム機およびフィットネス機器のプロファイル管理)などが想定されると同社では説明している。

なお、すでに同社では中央コントローラユニット1個と無線モバイルユニット2個を同梱したBodyCom開発キット「DM160213」の提供を開始しているほか、BodyCom開発フレームワークV1.0、通信ライブラリ、アプリケーション サンプルコード、PC用の開発GUIなどの提供も開始している。

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