"m3 ds realオバマ米大統領の再選に重要な役割を果たした資金調達担当者や財務担当者が現在、英国やフランス、イタリア、デンマークといった国への米国大使候補として検討されている。また、ある政権幹部は駐南ア米国大使候補として検討されているという。候補者選定プロセスに詳しい複数の関係者が明らかにした。  候補者には、政界の著名人も含まれる。米政権の意向に詳しい政権内外の複数の関係者によると、ジョン・F・ケネディ元大統領の長女、キャロライン・ケネディ氏はオバマ政権での役職に関心を示しており、カナダか日本の米国大使候補として検討されているという。1つ考慮すべき点は、日本は中国との領有権問題で難しい立場に立たされており、駐日米国大使には外交経験の豊富な人物を充てたいと米政権が考えているかもしれないことだ。  民主・共和両党ともに、大使の職には選挙戦での優秀な資金調達担当者や著名な支持者を起用する慣行が長期にわたって続いており、オバマ大統領も例に漏れないようだ。キャロライン・ケネディ氏と、ケネディー元大統領の弟の故エドワード・ケネディ上院議員は2008年の民主党予備選でオバマ氏支持を表明したことが当選に重要な役割を果たした。オバマ大統領にケネディ元大統領のカリスマが幾分加わったことで、対抗馬だった当時の上院議員ヒラリー・クリントン氏を打ち負かすことができた。  米政権は最も適任の候補者を模索しており、多様な経歴を持つ人物を求めていると述べている。ホワイトハウスのエリック・シュルツ報道官は、「資金提供者であれば政権で職に付けるわけではないが、締め出されることもない」と述べた。米政権は選定プロセスや特定の候補者についてはコメントしないと明らかにした。  米大使には定められた任期はなく、大統領の意向に沿うことになる。  オバマ大統領は向こう4年間のための人事を詰めており、複数の諸国で新たな米国大使の誕生が予想されている。  同大統領の12年の選挙戦での資金集めに重要な役割を果たしたマシュー・バーズンとルーファス・ギフォードの両氏はそれぞれ、英国とデンマークの米国大使候補の最有力者とみられている。米政権の考えについて良く知る複数の関係者が明らかにした。  ギフォード氏は民主党全国委員会の財務ディレクターの経験があり、オバマ大統領の選挙戦ではシカゴ本部で働いじめ防止、家庭も責任…自民が基本法案明記へていた。一方のバーズン氏は選挙戦では全国財務委員長を務め、その前には駐スウェーデン米国大使の経験もある。  さらに、オバマ大統領1期目にホワイトハウスの政治ディレクターを務めた民主党全国委員会幹部のパトリック・ギャスパード氏は駐南ア米国大使に任命される公算が大きい。  また、12年のオバマ大統領の選挙戦でそれぞれ50万ドル(約4700万円)以上の選挙資金を集めた2人の大統領支持者、投資家のマーク・ラスリー氏と弁護士のジョン・フィリップス氏はそれぞれ、フランスとイタリアの米国大使候補として検討されている。フィリップス氏の妻は元テレビ局レポーターで、08年のオバマ大統領の選挙運動チームのメンバーだったリンダ・ダグラス氏だ。ダグラス氏はその後、オバマ大統領の医療保険改革に力を尽くした。  米版「ヴォーグ」誌の編集長を務めるアナ・ウィンター氏は英国かフランスの米大使として検討されたが、今や駐英大使の最有力候補はバーズン氏、駐フランス大使の最有力候補はラスリー氏だという。情報に詳しい複数の関係者が明らかにした。ウィンター氏の広報担当者は3日、「彼女は現職に非常に満足している」と述べた。  キャロライン・ケネディ氏は、同氏の夫のオフィスに残したコメントを求める取材要請に返答していない。その他、米大使候補として名前が挙がっている各氏はだれもコメントしなかった。  アメリカ外交協会 (American Foreign Service Association)がまとめたデータによると、オバマ大統領は米国大使の任命について、ここ最近の大統領らとほぼ同じ割合で政治任用を行っている。  このデータによると、オバマ大統領が任命した米国大使の約31%は職業的外交官ではなく政治的な人事だ。ジョージ・W・ブッシュ前大統領の場合はこの割合は30%、クリントン元大統領は28%、ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領の場合は31%だった。  オバマ大統領は09年に就任して以来、政治的に活動的な人物を政府機関で高い地位につけることに敏感になっている。政権移行に向かう時期、ウェブサイトで目標の1つは「高官任命プロセスの改革」であり、「すべての当局者は、それぞれの政府機関の使命における優秀な実績という基準を満たしている必要がある」と、専門家の任用を公約していた。朝鮮制裁であす会合=核実験受け決議案配布へ―安保理"