日本維新 地方進出を本格化 関西の首長に緊張走る
March 9, 2013
"m3 ds real 日本維新の会は8日、大阪と東京以外では初の本格的な地方組織となる兵庫県総支部を設立し、4月14日投開票の同県伊丹、宝塚市長選の公認候補を正式発表した。昨年の衆院選で地元・大阪以外の票が伸び悩んだ反省から、道州制の実現や議会改革を掲げて地方組織を固め、今夏の参院選や次の衆院選での党勢拡大をめざす戦略だ。関西州の実現をにらみ、共同代表の橋下徹大阪市長が対抗馬擁立をちらつかせる関西広域連合の知事や政令市長たちは、緊張感を漂わせている。
■宣戦布告
「道州制や関西州の障壁になるような候補とは全面的に戦っていかなければならない」
兵庫県総支部代表に就いた新原秀人衆院議員は8日夕、県庁で会見し、道州制に慎重な立場で7月末に任期満了を迎える井戸敏三県知事に“宣戦布告”した。
総支部幹事長には三木圭恵(けえ)、政調会長には杉田水脈(みお)両衆院議員が就任。伊丹市長選に前市議の岩城敏之氏(52)、宝塚市長選に多田浩一郎市議(40)を公認候補として擁立することも発表した。
政治経験のある2人を公認した理由を、維新幹部は「勝てる候補が大事や。いきなりこけたら格好つかへんやんか」と話す。推薦より重い公認としたのも、橋下氏の応援を含む党を挙げた支援態勢を組むためといい、必勝の覚悟がにじむ。
伊丹市長選は他に、現職で自民推薦の藤原保幸氏(58)ら3人が立候補を表明。宝塚市長選は、現職の中川智子氏(65)が再選をめざしている。
■衆院選の反省
かつて「バ軟禁中のチベット作家らに「勇気ある女性賞」 米国務省ンバン候補を立てたら“選挙屋”と言われる」(橋下氏)と地方進出に慎重だった維新が方針転換した背景には、大阪府外に浸透できなかった昨年の衆院選の反省がある。
大阪の小選挙区で14戦12勝と圧倒的な強さをみせたが、府外での勝利は個人的に強い地盤を持つ平沼赳夫(岡山3区)と園田博之(熊本4区)の両氏だけ。党内で「次の参院選で勝っても政権は取れない。4年後(の衆院選)をめざして地道に足腰を鍛えるしかない」(維新国会議員)との声が高まっていた。
景気対策などで安倍晋三首相が高い支持率を維持し自民の存在感が増す中、維新は対立軸を模索し、議会改革と道州制の実現を、参院選と地方進出の“大義”に掲げようとしている。
橋下氏らは2月下旬、今夏の兵庫県知事選や今秋の神戸市長選への候補擁立を表明。維新幹事長の松井一郎大阪府知事は、広島・奈良両県知事選や奈良市長選への候補擁立も検討する。
■現職に緊張感
与野党相乗りで政党色の薄かった従来の首長選の構図が崩れる公算が高まり、維新を迎え撃つ現職の首長たちには緊張感が走る。
橋下氏や松井氏の発言をめぐり、4選をめざす兵庫県の井戸知事は「地方自治は県や市町村の政策課題を実現させることがリーダーの資質。道州制のワンイシュー(一つの争点)で判断し行動するのはいかがなものか」と語気を強めた。
一報、現在3期目の矢田立郎神戸市長は立候補の意向を明らかにしておらず、「市政運営では市民の暮らしや地域経済の活性が焦点」と静観の構えだ。<全村避難>夢の学校 再開信じて巡回続け…福島・飯館村"
■宣戦布告
「道州制や関西州の障壁になるような候補とは全面的に戦っていかなければならない」
兵庫県総支部代表に就いた新原秀人衆院議員は8日夕、県庁で会見し、道州制に慎重な立場で7月末に任期満了を迎える井戸敏三県知事に“宣戦布告”した。
総支部幹事長には三木圭恵(けえ)、政調会長には杉田水脈(みお)両衆院議員が就任。伊丹市長選に前市議の岩城敏之氏(52)、宝塚市長選に多田浩一郎市議(40)を公認候補として擁立することも発表した。
政治経験のある2人を公認した理由を、維新幹部は「勝てる候補が大事や。いきなりこけたら格好つかへんやんか」と話す。推薦より重い公認としたのも、橋下氏の応援を含む党を挙げた支援態勢を組むためといい、必勝の覚悟がにじむ。
伊丹市長選は他に、現職で自民推薦の藤原保幸氏(58)ら3人が立候補を表明。宝塚市長選は、現職の中川智子氏(65)が再選をめざしている。
■衆院選の反省
かつて「バ軟禁中のチベット作家らに「勇気ある女性賞」 米国務省ンバン候補を立てたら“選挙屋”と言われる」(橋下氏)と地方進出に慎重だった維新が方針転換した背景には、大阪府外に浸透できなかった昨年の衆院選の反省がある。
大阪の小選挙区で14戦12勝と圧倒的な強さをみせたが、府外での勝利は個人的に強い地盤を持つ平沼赳夫(岡山3区)と園田博之(熊本4区)の両氏だけ。党内で「次の参院選で勝っても政権は取れない。4年後(の衆院選)をめざして地道に足腰を鍛えるしかない」(維新国会議員)との声が高まっていた。
景気対策などで安倍晋三首相が高い支持率を維持し自民の存在感が増す中、維新は対立軸を模索し、議会改革と道州制の実現を、参院選と地方進出の“大義”に掲げようとしている。
橋下氏らは2月下旬、今夏の兵庫県知事選や今秋の神戸市長選への候補擁立を表明。維新幹事長の松井一郎大阪府知事は、広島・奈良両県知事選や奈良市長選への候補擁立も検討する。
■現職に緊張感
与野党相乗りで政党色の薄かった従来の首長選の構図が崩れる公算が高まり、維新を迎え撃つ現職の首長たちには緊張感が走る。
橋下氏や松井氏の発言をめぐり、4選をめざす兵庫県の井戸知事は「地方自治は県や市町村の政策課題を実現させることがリーダーの資質。道州制のワンイシュー(一つの争点)で判断し行動するのはいかがなものか」と語気を強めた。
一報、現在3期目の矢田立郎神戸市長は立候補の意向を明らかにしておらず、「市政運営では市民の暮らしや地域経済の活性が焦点」と静観の構えだ。<全村避難>夢の学校 再開信じて巡回続け…福島・飯館村"
Posted by cjf.