フェンディ◆第87回中山記念?G2(24日、中山競馬場?芝1800メートル、良=15頭立て) 2番人気のナカヤマナイト(柴田善)が、大逃げを打ったシルポートと、2番手から捕まえにいったダイワファルコンをゴール寸前で捕らえて勝利。昨年9月のオールカマー以来となる、重賞3勝目を挙げた。これで、中山での成績は【4201】。改めて強さをアピールした。2着は首差でダイワファルコン。1番人気のタッチミーノットは、4着に敗れた。

 得意とする舞台で、ナカヤマナイトが輝きを放った。大逃げを打ったシルポートを遠くに見ながら、前半は5番手を追走する。4コーナーを回っても、先頭からの差は10馬身以上あったが、鞍上の柴田善は、それまでの過程に納得していた。「うまくゲートを出てくれたし、リズムが良かったので、あの位置でなだめながら進めた。以前なら、かかっていたところだが、うまく我慢できていた」

 迎えた直線。鞍上の左ステッキがしなると、それに応えて力強くストライドを伸ばしていく。ゴール間際で2番手から先頭をうかがうダイワファルコンに並ぶと、もうひと伸び。圧巻の追い込みで、3度目の重賞制覇を果たした。「まだ余力があったので、届いてくれるのではないかと思っていた」。これで、中山では7戦4勝、2着2回。とにかく強い。

 右前脚の炎症のため、当初予定していたアメリカJCCは回避したが、態勢は万全だった。「仕上げてきた日本IBMがPaaSを強化、アプリの開発やライフサイクル管理を支援からね。2週きつめに追ったけど、耐えてくれた。以前なら、ここまで強くやると、歩様が硬くなったりしていたが、耐えるんだから本格化してきたのだろう。この(2番手以降は遅い)流れでも折り合っていたし、強くなっている」と二ノ宮調教師。改めて成長を実感した様子だ。

 柴田は、前日の中山5Rで落馬して左腰部を打撲。痛みに耐えてつかんだ勝利だった。「薬でごまかしているけど、まだ痛いよ」と言いながらも、自然と表情は緩む。「よく分からないけど、中山がいいのかな。今後は、距離(の延長)が微妙になってくるけど、頑張っていきたい」。46歳のベテランとともに、春競馬を盛り上げてくれそうだ。

 ◆ナカヤマナイト 牡5歳の栗毛。父ステイゴールド、母フィジーガール(父カコイーシーズ)。戦績20戦6勝(うち海外2戦0勝)。総収得賞金2億8368万4000円。主な勝ち鞍?11年共同通信杯、12年オールカマー。生産者?北海道日高町の沖田牧場。馬主?和泉信一氏。美浦?ノ宮敬宇厩舎所属。【関連記事】 ナカヤマナイト13秒0“休養”効果…中山記念追い切り 【中山記念】ナカヤマナイト、ゴール寸前かわし重賞3勝目 横山典、コディーノの「評価変わってない」…3月3日?報知杯弥生賞 エピファネイア陣営「ここでどういう競馬するか、いい物差し」…3月3日?報知杯弥生賞 和泉信一 、 ナカヤマナイト 、 オールカマー を調べる【なでしこ】187センチ超大物GK山根、ラグビー代表?エディーHCから“ラブコール”